ge-c
で、修行がはじまるわけですね。それが24歳ぐらい?
中川
そう。25になる年かな。で、まぁ3年修行して地元に帰ってきて店やりたいって言ってたんだけど、、、
ge-c
あ、じゃ最初入る時点で言ってたんですね。僕と一緒ですね。僕も麺屋中川入った時そう言いましたよね。
中川
そうそう。で、実際3年経ってそろそろだって時に、自分の中でこれじゃちょっとなぁっていう不安もあり、もうちょっと頑張ってみようと思って結果的に5年半いた。
ge-c
それはなんでまだだなって思ったんですか?
中川
それは不安が多かったよね。日々の店を回したりとかそういうのはいけるなって感じはあったけど、まだ深いところに対する知識がもっと掘り下げていかないとダメだろうと思って。教わればそれは作れるんだけど、それを作るだけの基礎的な知識がまだまだ足りないというのを凄く感じて、もっと勉強しようと思って、結果5年ぐらい経ってた。
ge-c
それが5年半後に、何でこのタイミングでできるって思ったんですか?
中川
て、いうのも、結婚したのもあるんだけど。その辺で、色々勉強してきた中で、ちょっとまだ不安な部分もあるけど、やってみるかと。
ge-c
結婚が大きいですか?
中川
うーん。結果的にそれもあるかなぁっていうのと、その間やってきたことを試してみたいって気持ちにもなった。これ!っていう決め手があって、よし!っていうのではないんだけど、あのまま、ずるずるしているとたぶんいつまでもずるずるしちゃうなっていうのがあったんだと思う。そんな感じでいざやろうと思ったんだよ。でも、疲れ果ててたんだよね。
ge-c
疲れ果ててた?
中川
5年半修行で。
ge-c
はいはい。
中川
もう大変な感じで。オープンした時、一番テンション低かったかもしれない。
ge-c
(笑)
中川
もう疲れすぎて(笑)精神的に。
ge-c
体じゃなくて?
中川
体じゃなくて、精神的に。こんな状態でオープンしていいのか俺はってぐらいの。メンタル的に落ちてる感じ。そんな中、お客さん来ないで、女房泣きだし、でも俺は大丈夫だ~って言うしかない。しか言えないっていう(笑)心の中、あんまり上がっていかない状態だったね。
ge-c
へ~。何で疲れてたんですか?
中川
修行時代、朝10時に職場行って準備をして、支店に行き1時まで営業して、片付けして2時で、家に帰ってくるの深夜3時ぐらいで、また次の日10時に出勤するっていう日々。
ge-c
あ~はい(笑)
中川
ちょっと疲れ果てたね。ギリの状況だった。それを繰り返したら精神的に疲れ果てたっていうのはあったね。
ge-c
それが独立してどんどん良くなっていくんですか?精神的に。
中川
やっぱ前向きに進んでいかないとと思って。ずっとひとつのところでやってるとつまんない。性格的に。自分を上げていった感じ。
ge-c
その前向きっていうのが子供時代の友達の影響が大きいんでしょうね。最初、お客さん入らないって言ってましたけど、いつぐらいから入っていったんですか?
中川
宣伝とかも何もしないでやってきたから。あの場所で宣伝しなかったら来ないよねっていう。そのへんのタイミングでテレビに出たのは大きかったかな。まぁ当時少なかったから、ラーメン屋さん自体。
ge-c
テレビの効果が今より凄いありましたよね?
中川
あった、あった。今出てもそんなでもないじゃん。昔は凄かった。
ge-c
そこで初めてお店の存在を知るわけですもんね。ライバルもいないですからね。
中川
一気に来たね~。
ge-c
そういう時代でしたね〜。
(つづきます。)