社長に訊いてみた

ge-c

どうも。WEBろたすのコンテンツ「社長に訊いてみた」を始めます。第2回目のゲストは静岡市でラーメンABE’s、Ramen Lacan、Gyouzayaの3店舗を経営しているABE’sカンパニー代表の「安部圭伍」さんです。今回は安部ちゃんと高校時代からの同級生で、Lacan店長の「飯田圭吾」さんにもお越しいただいて3人で話していきたいと思います。よろしくおねがいします。では、さっそくですが、安部ちゃんの生い立ちからお願いします。

安部

幼稚園時代は、僕、年中から幼稚園行ったんですよ。親に聞いたことないんですけど、たぶん、みんなと集団行動できなかったから。



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ははは(笑)親的に?

安部

そうです。こいつは無理だと思って。だから、年中から行ったと思うんですけど、行ったは行ったで、恥ずかしがり屋だったんで、ドッチボールとかやっても端っこにいるタイプで、でも、僕、運動凄い得意なんですよ。

ge-c

(笑)

安部

ドッチボールやれば凄かったんですけど。でも、引っ込み思案で、端っこにいて逃げて、わざとボール当たって外野いったりとか、そういうやつでしたね。給食もろくに食べれなかったんで、みんなが下校する14時まで給食食べてた。  

飯田 

なんか嫌いなものあったの?


(※左が飯田 右が安部)

安部

パンが嫌いだった。

ge-c

その時から、無化調とか自然のものじゃないとダメってこと?  

安部

 (笑)そういうわけじゃない。パンが食べれなかったんですよ。とにかくわがままでそういうやつだったんですよ。とにかく目立たないで生きていこう。。。

ge-c

へ~。小学校、中学校、部活とかは何やってたの?

安部

僕は小3から中3までサッカーです。で~、小学校は控えめな性格が続いてたんで、Aチームになりたくないと思っていた。運動できたから、Aチームのやつよりうまかったんだけど、出たくないという気持ちがあったから、わざとボールから離れたり。

ge-c

へ~、それはなぜ?控えめだったの?

安部

やっぱミスが怖いからですよね。コーチ、超怖かったんで。とにかく、殴る蹴るとか、けっこうあったんで。

ge-c

その恐怖心から?

安部

そうです。怖いです。

ge-c

じゃ、それがもし怖くなければ、、、

安部

あ!そうです。Bチームのコーチがめっちゃ優しかったです。だから、のびのびやれて。スターでいられたんですよ。

ge-c

じゃ、怖くなければAだったわけですね。

安部

で、中学時代に僕の運動がさらに開花したんですよ。だから、こいつら、あんまうまくないなぁみたいな、調子に乗ってたんで、だから、中学はAチームに入って、バリバリやったんですよ。だから、恐怖心に自信が勝ったっていうか。

飯田

あと、先生が大きんじゃない?

安部

あ~、そうだね。

ge-c

控えめってわけじゃないね?

安部

控えめじゃないです。 

飯田

怒られたくないという恐怖心が、、、

安部

そうそう。そっから。

ge-c

子供時代のラーメンとの出会いとか覚えてます?

安部

地元の中華屋さんですね。僕の地元だと「丸玄」とか「さかえ食堂」とか。そこのラーメンが好きで、中学生ながら、さかえ食堂に友達と行ってたんですよ。今考えると、中学生だけでラーメン食べに来ると、「こいつらマジかよ」って思うけど、「よく来たな」みたいな。

ge-c

確かに(笑)



安部

まぁ、そんな感じのやつだったんですよ。実際、中2ぐらいの時に粘土で何でも作っていいっていう授業があって、僕、ラーメン作ったんですよ。丼も作って麺も作ってナルトとか全部作って、で、今、ラーメン屋なんですけど。その時の友達に聞くと「お前は中学からラーメン屋になるって言ってたよな」みたいな。

ge-c

へ~。中学から言ってたんですね。

安部

らしいっすね。

ge-c

早い。。。じゃ、子供の頃からラーメンが好きだったんだね。

安部

そうです。 だから本当にやりたい事って、、、小中時代にたくさんやりたい事があると思いますけど、その時に思った事の中にあるんじゃないかなぁと思いますね。

飯田 

「丸玄」や「さかえ食堂」がよっぽど美味しかったんだろうね。

ge-c

その時の感動はありました?

安部

感動はありました。

ge-c

やっぱり、自分が感動したことが、自分がやることのルーツになると思う。

安部

あ~、はいはい。だと思います。「たけちゃん にぼしらーめん」に物凄く感動しました。初めて食べた時に。

※たけちゃんにぼしらーめんは、東京都調布市で2006年開業した化学調味料に頼らない天然素材にこだわった煮干ラーメンのお店。

ge-c

で、煮干をやろうと思ったの?

飯田

煮干っていうか、無化調でしょ。

安部

そうそう。

飯田

無化調のラーメンを広めたいと思った。

ge-c 

はいはい。大人になってラーメン屋になろうと思ったのは何歳ぐらいですか?

安部

え~、二十歳ぐらいですね。

飯田

大学生の時だよね。

ge-c

なぜ?

安部

「たけにぼ」に行って、これ本当に美味いラーメンだなぁと衝撃を受けて、これ静岡でやったら、誰もが美味いって言う。。。って思いました。

ge-c

そこが原点なんですね。

安部

そうです。

ge-c

へ~、初めて聞いた。

安部

これ、今の静岡に持ってったら、全員が、、、全員っすよ。美味いって言うだろう。大行列ができて。って思いました。

ge-c

これは聞いたことあることなんですか?

飯田

はい。だいたい全部知ってます。

ge-c

(笑)二十歳にラーメン屋になろうと思って開業までの経緯教えてもらっていいですか?修行先とか、結婚だとか。

安部

え~と、僕、大学一回留年したんで、23歳で卒業したんですよ。その頃から、一人暮らしの時に材料を買って家でラーメンつくってたんですよ。スープを。で、そのまま卒業して、何で小糸製作所に入ったかと言われたら、やっぱ推薦があったからなんですよ。

ge-c

就職してるんだね。

安部

してますよ。

ge-c

初めて知りました。

安部

3年間、リーマンやってるんですよ。でまぁ、リーマンやりながらも毎週、、、いや、ごめんなさい。最初の3か月は給料貰って、友達と飲み行ったり色々遊んでたんですけど、ある時から、いやいや俺はラーメン屋になると思っていたから、ぱたーっと一切交友関係やめて、土日はラーメンづくりやってたんですよ。



ge-c

それは独学?

安部

完全独学です。本を買って書いてあるレシピ通りにやったりとか。それを一年ちょっとやったくらいで、近所の公園のお祭りでラーメン出してくれって言われたんですよ。一杯200円ですよ。そこでラーメンを出して、どうせ試作するなら、屋台でもやってみたいなぁと思って。それでお祭りが終わって、屋台やろうって決めたんですよ。それを思ったのが小糸製作所で働いてる最中なんですよ。その瞬間に上司に「今日帰っていいですか?」って言って帰ったんですよ。そのまま保健所行って、「ラーメン屋、屋台やるにはどうすればいいですか?」って聞いたんですよ。それですぐに準備に取り掛かったんですよね。で、屋台を始めました。それを1年2か月ぐらいやって。

ge-c

え!?そうなの?それ何歳の時ですか?

安部

25歳ぐらいですね。リーマン2年目です。

ge-c

働きながら?

安部

そうです。

ge-c

休みの日だよね?土日。

安部

そう。

ge-c

へ~へ~(笑)

安部

土曜日、屋台の日だったんですよ。金曜の夜から仕込みをして、土曜日の夕方5時から営業して、

ge-c

へ~。どこで?

安部

静岡ですよ。

ge-c

静岡で。え!?小糸製作所っていうのは静岡?

安部

はい。で、小糸製作所を3年働いたんですけど、辞めて、「たけにぼ」行ったんですよ。

飯田

その時、結婚してるよね?

ge-c

あ、結婚。

安部

結婚は社会人1年目です。屋台は社会人2年目の終わり。で、その間に子供が生まれました。で、3年間働いて東京行ったんですよ。一人で、子供置いて。会社に辞めるって言ってから「たけにぼ」に働かしてくださいって言ったんですよ。そしたら、マスターが「お~、いいよ!」って言って。

ge-c

ふふ(笑)

安部

で、4月から入ったわけなんですよ。入ったら入ったでもう物凄く地獄ですよ。実際、「たけにぼ」は1年弱しかいなかったんですけど。でも、その1年弱が僕のスタイル、、、です。

ge-c

自分の在り方がそこで?

安部

在り方は、今までの生き方で決まってきたんですけど、営業のオペレーション的なスタイルです。

飯田

無化調の原点ってことだよね。

安部

そうそう。 あとは仕事中においての身のこなしとか、意識する場所とか、そういうものは全部、「たけにぼ」で叩き込まれたというか。

ge-c

すごい厳しかったんですか?

安部

まぁ、なかなかのもんでした。

ge-c

へ~、そういうところにいたわけですね。

安部

考え方とか在り方は、ず~っと、高校ぐらいから、変わってないというか。変わってはいるんですけど。

飯田

なんていうか、根本的なことは変わってないっていうことだよね。知識は色んなことで増えたけど、根本的な考え方、物の捉え方は変わってない。

ge-c

なるほど。それは誰かの影響があるんですか?

安部

ないです。

ge-c

ない?

飯田

元からあるんだよね?

ge-c

へ~~!そんな事ってある?

安部

僕あんまり二人ほど本読んでないっすよ。

ge-c

メンターみたいな人がいないってわけですね?

安部

だから、、、

ge-c

本当に自分自身で考えている。

安部

孤独が好きなんで。



ge-c

あ~。

飯田

昔から、思ったら、即行動。それが根本にあって、今を作り上げたものですよね。何かと思ったらすぐ行動ですよね。こないだもだって、かき氷機買っちゃったみたいな。買っちゃってから考えようみたいな。

ge-c

あ~(笑)

飯田

物件もとりあえず決めてから考えようみたいな(笑)。

ge-c

常に動いている。

飯田

そこは凄いと思いますね。考える前に行動。そこ、なかなかできないなぁと傍からみて思いますね。

ge-c

そうですね。

飯田

みんな、考えて考えて、やらない。が、ほとんどじゃないですか。だから、みんな現状維持なんですけど。そこをやっちゃうっていうのがたぶん、今を作り上げてるんだと思いますね。

ge-c

今、凄くいいフォローでしたね。

一同

(笑)(笑)

(つづきます)


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