安部
じゃ~、次、サクッといきましょう。面白いっすね~。こういうの、凄く面白い。
ge-c
では、人を育てる事で意識してることは何ですか?
安部
楽しむ、笑顔とか、そういうのを僕らからやるというか。とにかく全員が楽しく働きたい。そういう意識はしていて、どうしたら楽しくできるか、もちろん僕たちも楽しく働く。けど、なかなかそういかない時があるんですよ。こいつの笑顔どうして引き出したらいいかとか。様々な手を使うんですよ。ちょっとふざけたりとか。とにかく一緒に働く人間にやらされるんじゃなくて、心から一生懸命楽しくやってもらいたい。それ引き出すにはどうしたらいいかって事考えるよね。
飯田
基本的に、スローガンみたいのがあって、「笑顔」「元気」「一生懸命」なんですよ。これを従業員の子とか、みんな意識させてる。僕らも意識して、新しいアルバイトが来たら、とにかく笑顔、元気、一生懸命やってくれと。
安部
でも、なかなかできない。やってもらうために僕らが実践すると、できるやつもいればできないやつもいる。できないやつもちょっとふざけたら笑顔が出て楽しくやったりとか。でも、できないやつがいたり。彼らにも自ら意識的に笑顔をつくったりとか、自分を客観視して、楽しむとか、そういう意識をもってほしいなぁと思っているんですけど、なかなかこれができない。自らなかなかできない。気持ちを切り替えるだとか、そういう意識をみんなにもっと持ってほしいんですけど。そこはかなり難しいところなんで。そこをどうやって楽しくやってもらえるかは考えて働いてるんですよ。そこは正直勉強中です。
ge-c
できる人もいれば、できない人もいるわけじゃないですか?面接の時点である程度、不採用にしたりするんですか?
安部
今のところ、正直、落とした事はあるんですけど、人がそもそも少ないので、雇ってますね。
ge-c
あ~、ほぼ。
安部
はい。
ge-c
けっこうそういうのって、人に言われて変われるもんじゃないじゃないですか?
安部
あ~あ~、そうですね。
ge-c
そこが一番難しいところじゃないですか。自分自身もそうだけど、人が変わるのって。
安部
そうです。そうです。
ge-c
自分からじゃないと扉が開けないというか。
安部
やっぱり自分が発見しないと衝撃度が違いますからね。
ge-c
そうそう。けっこうそこ難しいですよね。
安部
難しいです。
ge-c
そういう手助けをするような感じでいかないと。やらせるのではなくて、やりたくさせるとか、よく言いますけど。
飯田
なかなか自分で発見できないよね。楽しむことが良い事だってね。だから、最低限、俺らが今働いてることが俺たち楽しいんだよ!っていうのを見せて、それが最低限ですね。それを見せて、「楽しそうに店長やってるなぁ」と思ってくれて、うちらは働いてくれる人たちを認めてあげる。
ge-c
あ~はいはい!認めるの大事。
飯田
常に承認承認。よくやってくれたね!とか、あと、コミュニケーションですよね。俺はあなたの事をよく見てますよと。気にしてますよ。凄い好きですよ~って。
ge-c
あぁ~、いいですね。人は自分に興味がある人に興味を持ちますからね。
飯田
そうしてれば、ある時、開く時が来るんですよ。
ge-c
開くんですね。はい。
飯田
最初、やっぱお互いの事知らなくて、基本僕の方から歩みよって、で、何回か話してこういう事が好きだとわかって、仕事の面ではダメなときはあれしてこうしてと言いますけど、基本的には怒ったりはしないですね。全体的に営業中の問題ってトップの責任じゃないですか。トップが見てれば、全てのミスは防げると思うんで。そして、アルバイトがミスしたからって怒らないで、いいよいいよみたいな感じで。次、気をつければいいよ~みたいな感じで、基本はそういうスタンスでやってるんですけど。で、まぁ常にやってる事を認めてあげる。ちょっとでも自らやった事があったなら、そこ物凄い褒めるんですよ。
ge-c
はいはい、めっちゃいいですね。
飯田
よくやったね~!今の凄くいいよ。お客さんよく見てたね~とか。今の反応いいよ~とか。その積み重ねだと思うんですよね。一気に変わることってまずないと思う。それは僕自身もそうなんですけど不可能なんで。少しずつ少しずつやってだんだん開花してくんですよね。
ge-c
まずはその人の事を認めてあげるっていうのが、、、
飯田
で、僕自身の事も知ってもらう。
ge-c
知ってもらわないと心開かないですもんね。
飯田
開かないですね。
ge-c
そうですね。それってけっこう「7つの習慣」って本で学びました。人の動かし方を。「理解してから理解される」みたいな。自分の事を理解してもらいたかったら、まずはその人の事を自分の方から理解するように努める。
安部
はい。その〜、面接である程度はなんとなくわかってきたなぁってのはあるんですけど、
ge-c
なんか面接で聞く事とか決まってるんですか?
安部
今までの人生ついてたかとか、趣味とか夢はあるかとか。
ge-c
松下幸之助のやつですよね。僕も聞いてます。
安部
そうですね。あとは、態度とか、面接中の姿勢とか、そういうところ凄く見てます。
飯田
神は細部に宿りますよね。ちょっとした仕草で。入ってくる時の瞬間の雰囲気とか。
安部
人に合わせるやつはあんまりやめようと思っていますね。
ge-c
面接の時点で?
安部
そうですね。
飯田
知ったかぶりって事かな?
安部
あ~あ~。
飯田
こっちに話を合わせてくる感じとか。
ge-c
やっぱり、自分自身がないと、という事ですか?
飯田
なんか嘘をつきそうな感じだよね?
ge-c
あ~あ~あ~。
安部
そうそうそう。だから、例えば面接で、僕らはラーメンだけじゃなくて、お客さんをおもてなす事を重点的に置いてますよって言った時に、「 それいいっすね~。私もそう思います」とか言ってるやつあんまりよくないよね。
飯田
そう共感してるだけで自分の意見を言わない。何で私もそう思うという事を言わないと、うん?みたいな違和感を感じる時があるんですよね。全部こっちが言ったそのとおりですよね~で終わっちゃう。私はこういう時にこれこれこういう事があってこう思ったんですよ。あ!だったら君もそう思うよね~て。ただ話に乗っかってくるだけ。そうなってくると信用がない。
ge-c
なるほど。自分で考えて行動できないですもんね。
安部
言われないと動かない。
ge-c
割と面接の時点で自分たちがどういう想いで仕事をやっているかは伝えるんですね。
安部
はい、結構伝えます。それでやっぱり向こうから辞退しますっていうのもあったし。
ge-c
それは大事ですもんね。最初の時点で振るいにかけるというか。
飯田
そういう振るい落とせる余裕が欲しいんですけどね。本当は。
ge-c
はいはい笑 ちょっと俺トイレ行ってきます。
安部
はい。面白いっすね。じゃ~次の質問してからトイレ行ってください。
飯田
ははは(笑)
ge-c
あ~はい。次の?では、今後のビジョン、目標とか言っといてください。(ge-c、トイレに行く)
安部
わかりました。飯田と言っておきますよ。え~と、今後のビジョンは、、、最大の目標は全員の幸せじゃん。
飯田
幸せって事は金銭的な面って事だよね?
安部
そう。俺のゴールは全員が凄い良い給料で、それでいて休みが多くて、有休もあって、それでプライベートの時間、自分のやりたい事、娯楽に使う時間、時間を気にせず、明日を気にせず、そういうものをつくりたいと。ラーメン屋なんだけどね。
飯田
究極だよね。
安部
うん、そこを本当に目指していきたい。で、短期目標はGyouzayaの成功。Gyouzayaの成功があれば、ラーメン屋さんの労働が少し下げられると。もっと肉体を気にせずに仕事ができて、運動やったり本読んだり、趣味したり、
(ここでge-cがトイレから帰ってくる)
安部
もう一度言いますけど、今後のビジョンは、最大のゴールが高月給、低労働、プライベートの充実、とにかく金銭的なストレスを取る、時間的なストレスを取る、そこです。そのために次はGyouzayaをやって利益を上げて、ラーメン屋さんの時間を減らして、労働を気にしたくないんですよ。体力的なストレスが取れれば、他に趣味だとか、いろんな時間に使えるんで。そういうものを実現していきたい。
ge-c
うんうん。少ない時間で多く稼ぐのがみんなの望みですもんね。
安部
とにかく生産性の高いことをやりたいと。
ge-c
自分の時給を上げるってことですよね。
安部
そうそう。飯田にも言ったけど、マジカルバナナ的な感じで色んな生産性の高い事をやり続けていきたいと。ラーメンだったら、ラーメンに関係する餃子、餃子に関係する次、次に関係する次と、生産性の低いものはやりたくないですね。ていう感じで自分のやりたいことをやっていってお金も時間も手に入れていったらなと思います。
ge-c
やりたいことやってくから、ラーメン屋ではないってことですよね?
安部
ラーメン屋じゃないですよ。
ge-c
(笑) いいっすね~。
安部
一応、ラーメン屋やる時はラーメン屋ですけど、ラーメン屋というかサービス業。フレディ・マーキュリーがパフォーマンスって言ってるそんな感じですね。
ge-c
こういう考え方だと、いわゆるラーメン屋さんには批判をくらいますよね?
安部
もちろん、そうです。でも、本質は間違ってないと思います。
ge-c
間違ってないです。だから、もっと批判されたいですね。
安部
例えばですよ、宇宙的に考えたら人間なんてマジでちっぽけじゃないですか?
ge-c
はいはい。
安部
何のために生きてるんだろう。火星から地球見て、凄い双眼鏡があって個人個人見れるとしたら、あいつ何のために生きてるかなぁみたいな。そうなった時に、本来人間の目的は子孫残すとか、動物なんで、そこなんですけど感情を持ってるんで、楽しんだもの勝ちだと思いますよ。僕、ラーメン屋が自分の本望だと思うのはおかしいと思うんですよ。自分が楽しい事、麻雀やったりだとか、そういう瞬間に勝てないんですよ。麻雀1時間やるのとラーメン屋1時間やるのとどっちかって言うと麻雀に勝てないですよ。
ge-c
はいはい。
安部
将棋1時間やるのにも勝てないですよ。こうやって飲んでる方が楽しいですよ。だから、そういう時間をどんどんどんどんつくりたいんですよ。ラーメンが好きなんて思ってるのは強制的に思ってるというか、ていう風に思っちゃうんですよね。
ge-c
いいですね。
安部
勝てないもん。
飯田
まぁ、でも、楽しいって感覚だけで考えれば、そりゃそうだよね。ラーメンやってる時と麻雀やってる時とどっちかっていったらそりゃ麻雀だよね。
安部
でもだよ。人生で残り1時間しかないとしたら、麻雀やるかラーメン屋やるかって言ったらラーメン屋やりますよ。
ge-c
あ~あ~。まぁ、そうなるよね。
安部
でも、ラーメン屋やるか、家族といるかって言ったら、もちろん家族といますよ。そういう究極を選んだ場合、
ge-c
そういう風に考えると自分が本当に生きたいように生きるにはそう考えるの大事ですね。
安部
宇宙的に考えると凄い大事。
飯田
本当に幸せとか考えるのであれば、あるところで読んだんですけど、二者択一でどっちにしようかって迷った時に、どっちを選んだ方が幸せになるか考えてこっちの方が幸せだよねぁとか、それを常に選択していくと幸せになるって言ってたよ。
安部
へ~。
飯田
今、麻雀やるのを幸せなのか、ラーメン屋やるのが幸せなのか、その時の状況で変わってくるじゃんね。そこにお金とか絡んでくるとまた変わってくる。自分の時間をお金に換算しちゃうと不幸になる。
ge-c
あ~あ~。お金はそういう意味では厄介ですね。
安部
いつも、最期の事を考えちゃうんだよね。死ぬ1時間前、そこを基準にして。
飯田
そこ基準にすると、確かに今やるべきことが見えてくるよね。
ge-c
そうだね。本当にやりたい事。
飯田
ほとんどの人見えてないと思う。目の前の欲求に惑わされてると思う。「マズローの5段階欲求」って知ってます?
ge-c
あ~、聞いた事あります。
飯田
アルバイトとかの接し方とかもさぁ、それを考えながらやった方がうまくいくんじゃないかと今ふと思ったんだけど、一番最初に生理的欲求があって、安全の欲求があって、愛の欲求があって、承認の欲求があって、で最後の自己実現の欲求がある。全て、段階を踏んで、、、
安部
それは間違いないなぁ。
飯田
だから、圭吾が自己実現の欲求をしてるっていうのは、全部の段階の欲求が満たされてるから。
ge-c
はいはい。
飯田
最初、生きるっていう生存の欲求を満たして、それが守られてる安全で、みんなから愛されてる、全員から嫌われてるなんてまずないじゃん、で承認されている、ある程度の人から承認されているから、餃子やりたいとか、なになにやりたいとか、
ge-c
自己実現をしている。
飯田
みんなそういう段階になれば人は変わっていく。
ge-c
自分の位置を知るっていう事がスタート。
飯田
だから、それぞれが、みんなどの段階なのか、じゃ~、この欲求を満たしていこう、そうそればみんな解き放たれていく。
ge-c
確かに。
安部
そうだね。。。ge-cさん、質問の内容が面白いですね。
ge-c
あ、本当ですか?ありがとうございます。では、最後にまぁ、ラーメン屋じゃない安部ちゃんにあえて訊きますけど、あなたにとってラーメンとは?
安部
本当にいい人生をつくるひとつのツールだと。
飯田
今までがそうだったという事ですよね。
安部
僕もラーメン好きですけど、、、
飯田
前もこういう事話した事があって、もうちょっと詳しく言うと、自分が幸せになるための一つの手段としてラーメンがあった。そういうことです。
ge-c
それは自分が幸せになるためでもあるし、お客さんを喜ばせるためのツール。それが別にラーメンじゃなくてもいいと。
安部
そうですそうです。ラーメンに囚われたくないです。
ge-c
あ~はいはい。
安部
はい。ラーメンは美味しいです。好きです。大好きです。でも、僕の中で、たかがラーメン、所詮ラーメンというのがあるんで。
ge-c
安部ちゃんにとって、ラーメンが始まりってことですね。
安部
そうです。
ge-c
いいですね〜。今日はお二方、本当にありがとうございました。めっちゃ勉強になったし楽しい時間でした。今後のABE‘sカンパニーが楽しみです。お互いがんばっていきましょう。あ、今度、機会があったら麻雀もやりましょう。