古本屋まるちゃんの人生卑猥っす!

以前、webろたすのコラムでも告知させてもらったイヌ時代の展示が終わった。

約二週間という短い展示期間だったにもかかわらず、連日たくさんのお客さんが来場してくれた。
展示を楽しみながら、ギャラリーに来たお客さん同士が仲良くなって帰っていく風景が心に残った。

「コラム誌でギャラリーを彩る」。
それが叶ったのは、イヌ時代のコラム執筆に関わる著者さんたちが、いわゆる物書き集団ではなく、文筆業とは別に自分なりの個性やアビリティを持っている点だった。

彼らは落語に精通していたり、音楽家だったり、占いができたり、アンダーグラウンドのMCだったりする。
展示期間中、ギャラリースペース’戯曲’からはそんな個性溢れる著者さんの落語の調子が聞こえたり、即興のLIVEが始まったりした。
そういった面白そうなにおいを嗅ぎつけたお客さんたちがそこに集まり、気づけば素敵な空間が出来上がっていた。



それはちょうど、イヌ時代展の『〜誌面から空間へ〜』というコンセプトが実現した瞬間だった。
ギャラリーという媒体を通して、これまで文章では表現しきれなかった、著者さん本来のスキルを発揮できるような空間演出が果たせたんじゃないかと思う。

月刊イヌ時代は紙でできたコラム誌だけど、媒体を変えることで著者さん自身の伝え方や、お客さん(読者)への伝わり方が新しく変化していくのが目に見えて面白かった。

個人的な肌感覚として、受け手は既存のメディアやモノ、それらの見せ方にだいぶ前から飽きてしまっている気がする。
ろたすさんがラーメン屋としてだけでなくYouTuberとしても展開しているように、元々存在している価値にもう一つ、全く違った角度からのアプローチが求められているように思う。
時代の流れを見据えながら、そこを考えて実践するのが最近とても楽しい。

今回の展示を依頼してくれた「space’戯曲’」キュレーターの古地由莉香さんには、またとない発表の場と多大なる協力を賜りました。本当にありがとうございました。

 

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