古本屋まるちゃんの人生卑猥っす!

2022年が始まった。今年は年男だ。
2022年の抱負は「欲望に忠実に」生きること。
これって、日本人が最も苦手としていることだと思う。

日本人はとにかく何でも我慢我慢で、いつも肩に力が入っていて、ここ一番というところで力が出ない。
これだけ親切で、真面目に働くことができて忍耐強い人種なのに、それ故に生産性が悪い。

何というか、最悪な流れだ。民族性が時代に合っていないのだろうか。

最近、それと真逆を行く人物を発見した。
歌手の藤井風である。

彼の振る舞いには度肝を抜かれた。
あの若さであれだけの脱力、余裕。そしてパフォーマンスの時の絶対的な自信。
人間というよりも動物を見ているようだった。

まるで肉食獣のような、獲物を狩る時にだけ発揮する瞬発力と、休んでいる時のダラダラ感。
今の僕たちに足りていないものは、まさにこれじゃないかと思った。

彼が去年の紅白歌合戦で歌った『燃えよ』。その中の、

「確かなものにはkeep,hold on、なら明日のことなどno,no,baby」
という歌詞にやられた。

スウェット姿で、超余裕そうな顔をしながら「今日だけ見つめてstay strong」と歌っていて、もう完全に食らってしまった。

まるで、すでに余生を生きているような浮遊感。藤井風、やべーす。

彼を見習うべく、今年はより好きに忠実に生きていきたい。
僕たちはもっともっと楽しんでいいんだと思う。
本も漫画も、映画も音楽もゲームも面白いものは全部味わいたい。

映画だったらネットフリックスもアマゾンプライムも、ディズニープラスもある。
それぞれの動画視聴サイトのオリジナルドラマはクオリティが高くて評価が良いものは全部観たい。
音楽はSpotifyで聴き放題だし、図書館に行けば面白い本が山のようにある。そして最近Nintendo Switchのソフトを増やしてしまったのでTVゲームも楽しまなければならない。

スペインや中南米の人たちのように、仕事はまあ(ぼちぼち)やって、自分の時間を十分確保した上で、こういったコンテンツの洪水に思う存分飲み込まれていきたい。
それがこのコロナ禍での一つの幸せの形のような気がする。

そしてこれら膨大な量のコンテンツたちは、何かを生み出すときに大変役に立つ。
良い作品に出会うと、自分でも何かを作ってみたくなる。インプットも良いけど、やっぱり自分で何かを作ったり表現したりするのに勝る快感はない。

今年も大いに楽しんで、そして大いに作って、表現していきたい。

大変な時代だということは分かっている。でもそれと個人の生き方とは関係ない。
どんなに世界が変化しても、自分は勝手に幸せになるからと主張していけばいいし、自分の幸せを作ってくれるコンテンツはすでに揃っている。

脱力と、瞬発力。
「この風乗って進め、先へ」

藤井風が歌っている。

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