僕とコーヒーと友の話

僕が産まれた時にはもうあった実家の近くの商店。アイスとかお菓子、そうめんとか油、種類は少ないけど近くにあると助かるお店。

だけど、よく行ってたのは子供の頃で、その後はやれコンビニができ、エースができエスポットができで、だんだん足が遠のいていった。

最近、僕はほとんど行かなくなったが妻が料理のちょっと足りないものを買いに行ったり子供のおやつを買いに行くような感じだった。妻いはく、「南條さん、本当助かるっ」らしい。


去年の年末のある日。
妻が慌てて、「ちょっと、トヨさん大変!!」と言ってきた。(妻には、さん付けさせてます)
こういう時はたいがい、芸能人の誰と誰が結婚したとか、すっごくイライラすると思ったら新月だったとかどうせそんなことなので一応 「何?」と聞くと
「南條さん、今年いっぱいでお店閉めるんだって」
だった。


僕はあまり驚かなかった。ここ何年かは商品の数も減ってきてたし、近くにお店もたくさん出来た。確かに最近はたまにしか行ってなかったけど、小さい頃おまけしてもらって今は僕の子供にもおまけしてくれたりと思い出はあったので少しの寂しさとこれまでありがとうございました、という気持ちだったが妻は違った。

「南條さん無くなると困るんだけど」と、えーどうして出来れば続けて欲しいぐらいの感じ。僕とは違いここ最近ちょっと行ってたくらいなのに、何がそんなにあれなのか分からないが残念がっていた。

そして、遂に大晦日。
南條さん最後の営業日。

妻は小さな花束を買っていた。南條さんに子供と行って渡してくると言う。
何もそこまでしなくてもと思ったが、僕自身もお世話になったのでイチゴを少し持っていってもらうことにした。

いざ、行く時間になるとそのタイミングで子供が寝てしまった。
さすがに一人で花束を持って行くのは恥ずかしいみたい。だが妻は行った。


帰ってきた妻。
案の定、場違いみたいですごく恥ずかしかったらしい。
そして、渡す時に泣いたしまったらしい。。


僕はこういう人が家族に一人はいてもいいと思う。


そう思いたい

 

 

 

 

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