ろたすのはなし~社長ge-cインタビュー~

ろたすの正油クラシックの味が変わり、さらにおいしくなりました。店主ge-cに変わった正油クラシックについて話を聞いてみました。変わった正油ぜひご賞味あれ。

 

ーー

まずは正油クラシックの味のイメージがあれば教えて欲しいです。

ge-c

味のイメージ。本当の本当は自分が支那そばやの醤油ラーメンみたいな普通なんだけど美味しいみたいなのが作りたくて、それを最初にイメージしてたんだけど、今のあの豚肩ロースのベースだとそれはちょっと難しいなってなって。

ーー

支那そばやを参考にしたのがスタートなんですね。

ge-c

支那そばやがスタートなんだけど、参考にしたのは三島で一番売れてる老舗の鈴福。やっぱり売れてる店の醤油ラーメンが作りたいっていう思いがあって、あとはとら食堂とか麺がもっちりした感じ。その二つがイメージ。

ーー
ここ数年、味を変えてなかったじゃないですか。でもその味を変えようと思ったっていうのはge-cさんの中で何かあったりしたんですか?

ge-c

ちょうど2年ぐらい前にもうやることないなって悩んでて、次にやることがないっていう悩み。そんな中やっぱり味作りっていうのはゴールがないからずっとできると思って。だからそういう自分の悩みから生まれた感じ。

ーー

前は味作りをすごいしてたじゃないですか、そこに立ち戻ったみたいな感じですね。

ge-c

そうそう。うん。そういうイメージと言えばイメージ。でも昔の方がやってたとは思う。

ーー

今どのぐらい完成したイメージとかってあるんですか。

ge-c

えーと、ようやくやれることはやったっていうスタートに立ったって感じ。まあこれからなんですけど。

ーー
具体的にスープはどこが変わりました?

ge-c

前はチャーシューの煮汁で正油クラシックを作ってて、ただ作ったって感覚だった。チャーシューの煮汁と正油マニアのタレ(前にろたすで提供していたラーメン)をベースにして。その豚の煮汁だけだったのが、鶏を入れたり、魚介を入れたり、野菜を入れたり、いろいろ何周もしながら、また魚介が減ったり、丸鶏とか鶏ガラはやめたり、最終的にはモミジ(鶏の足の部分)になったりで今に至ってる。モミジは最初に働いたラーメン屋でモミジの下処理をいつもやってて、その下処理した本来は捨てる汁でラーメン作ったときの味が好きで、それが自分の原点かもしれない。鶏の野性味がある感じがなんかラーメンだなって。あと鶏の感じは小学校の時、好きで食べてたホームラン軒っていうカップラーメン、そこからも来てると思う。

ーー

本当に昔ながらっていうイメージなんですね。

ge-c

よりクラシックっていうのを再現できればいいかなっていうのはあります。

ーー

食べた感想なんですが毎日食べれる正油ラーメンっていうのを感じました。あとスープのアク取りもやめたじゃないですか、それが良い感じで旨味になってるって思いました。

ge-c

アク取りやめてみたのとかもだけど、やっぱりそういうのはYouTubeでいろんなお店潜入させてもらって、スープの作り方見させてもらってるので、影響を受けて取り入れてるっていうのは大きい。だから今後もどんどん変わっていく可能性はある。そういう意味でもYouTubeやって良かったと思う。

ーー

これからの正油ラーメン作りとかのイメージとかってありますか?

ge-c

本当のところ正油ラーメンってよくわからない(笑)なんだろう、だから一生かかるのかもしれない。今はちぢれの麺だけど、本当はストレートの麺でやりたい自分もいるから。やっぱり最初に支那そばやみたいなのを目指したみたいにどっちかっていうとそこの方がラーメンの本質のような気がする。なんていうんだろう、よりスタンダードな感じ。

ーー

スタンダードってなんなんでしょうね?

ge-c

何だろう。例えば今正油に三つ葉入れてるけど、葉ネギでいきたい。本当はね。でもそれが今の自分の能力じゃ納得するものが作れないから三つ葉に頼ってるんだよね、三つ葉のポテンシャルに。
ーー

そうなんですね~三つ葉のポテンシャルってよくいってますもんね(笑)

ge-c

そこを葉ネギでいけるようにできたら良いよね~。

ーー

じゃあ最後にお客さんに何か一言あれば

ge-c

何か正油に関しては今まではちょっと後ろめたさがあって、ただあるものだけで作ってたっていう。それが今消えて、今の段階でやれることをやったラーメンは一応作れた。とりあえず一言言うと「誠実」。それを食べにきて欲しいなっていう感じです。

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